エアコン掃除はプロに依頼。だけどまともに掃除している業者は案外少ないかも?
夏になると、エアコンをフル稼働しているご家庭もあるのではないでしょうか?
今回は「エアコンクリーニング業者」について、気を付けておきたいポイントの記事を書いてみました!
実は毎年多くの人が悪質なエアコンクリーニング業者に依頼してしまう事があるのです。
そして、自分は大丈夫と思っていても気付かない内に悪質な業者に依頼をするケースも増えています
悪質な業者について事前に知っておくことで、出来る対策もあるでしょう。
まずは、エアコン掃除がなぜ大切なのか簡単にご説明します。
内部の汚れが、エアコンの故障を引き起こし、家族の健康を脅かす可能性も?
夏になると、エアコンについてのお問い合わせが殺到する業者がたくさんあります。
・異臭がする
・変な音がする
・水が漏れている
上記の三つが主な相談です。
エアコン内部は複雑な構成で作られており、故障にはさまざまな要因が考えられるのですがその中でも「エアコン内部の汚れ」は大きな比重を占めています。
汚れは常につくもの、と侮ってはいけません。
温度、湿度(水分)、栄養(ホコリ)といった条件がそろっているエアコン内部はカビにとって最高の環境と言えるでしょう。
定期的な掃除を怠ると、黒カビが瞬く間に内部を侵食し、あちこちに発生し故障の原因になったりやがて異臭を放つようになります。
さらに、健康を害する恐れもあります。
フィルター交換や表面的な掃除は自分でもできますが【しっかりとした内部の掃除】となるとやはり専門業者の手が必要です。
できれば2年に1度ほどはプロにお願いすることをおすすめします。
その際気をつけなければならないのが、今回のテーマである「業者選び」なのです。
エアコンクリーニングに本格的な清掃業者が少ない理由
エアコンクリー二ングはまともに清掃するとほぼ儲けがない場合も!?
頑固な汚れを取り除く作業は例えプロであっても安易にできる事ではありません。
中には半日以上かかり、結局別の日に再度掃除をするというケースもあるそうです。
時間が大幅にかかる場合もあるので、より細かく、誠実な仕事を行う業者は「エアコンクリーニング事業」からどんどん手を引いていきました。
事業はボランティアでは無く賃金も発生する為、仕方のないことです。
そして、誠実な仕事を行う業者が少なくなった代わりに増えたのがいわゆる“手抜き掃除”で利益を上げる悪質業者です。
その手法を見ていきましょう。
①時間制限の壁
よくチラシで「格安エアコンクリーニング」を宣伝している業者がいます。
依頼すればもちろん掃除を行ってくれますが実は【1時間】など、作業時間に制限を設けている場合がほとんどです。
どんなに汚れが残っていても設定された時間を過ぎれば帰ってしまうのです。
正規のエアコンクリーニングは1時間程ではほぼ何もできないに等しいです。
ですが一応、定められた時間内ではきちんと作業を行っているので、詐欺にはならないケースがほとんどです。
なぜ“時間制”にしているのか?その仕組みを覗いてみましょう。
「エアコンクリーニング事業」は”事業”なので売り上げが必要
ほとんどの事業者が少しでもたくさんの売上を上げたいと思っています。
売上から社員のお給料を出したり、生活費を賄ったりしますから当然といえば当然ですよね。
では、売上を上げるにはどうすればいいのか?
①高い商品を少数でも確実に売る
②安い商品をたくさん売る
このどちらかを達成する必要があります。
時間制限を設けているエアコンクーニング業者は安い商品をたくさん売るパターンが多いです。
1日の売上を“最大化”しようと思えば、当然1日で行うサービス(エアコンクリーニング)の件数を“最大化”する必要があります。
作業時間を1時間と決めている事業者の中には、「1日8時間働くので、確実に8件分の売上を確保したい!」と思っている人も。
だから1時間と決めたら、1時間しか対応せず次の現場へ行ってしまう事がほとんどです。
「お客様の快適な暮らしのために、エアコンの汚れをしっかり落とす」ということよりも「1時間でサービスを提供し、次の現場へ行く」ということが目的になっているので、どんなに汚れが残っていようが、そのまま帰ってしまうんです。
1時間程の作業ではエアコン内部の汚れはほとんど落とすことができません。
1時間のうち半分以上は作業準備や片付けに取られてしまう可能性もあります。
しかし、最初に1時間と宣伝しているので、詐欺にはならない。
お客様の“無知”を利用した悪どい手口です。
②市販のエアコンクリーナーをかけるだけ
これはここ最近増えてきている手口の1つで、この手の対応を行う業者はかなり金額が安いのが特徴と言えます。
どんな方法で掃除をするのか?
市販されているエアコンクリーナーをエアコンに吹き付けるだけ。
市販のエアコンククリーナーは専門業者が使うものより比較的効果が薄いものが多いです。
この手口を使う業者は宣伝するだけでなく、訪問販売の形態もとっていますので、特にお年寄りには注意喚起が必要です。
この場合も一応作業はしていますから、詐欺とはいえません。問い詰めても「これがやり方」と言い切る業者もあるでしょう。
この場合は個人で判断し、自衛するしかないのです。
適当なエアコンクリーニングは故障の原因になる可能性も!!
エアコンクリーニングは、適当にやってしまうと故障の原因になる可能性があります。
電気系統に配慮せず洗浄液をかけたり、適当に洗い流した汚水がヘドロ化して内部にたまってしまったりします。
雑な業者のスタッフは経験が浅い人がほとんどで、何も考えずに本当に“適当に”やってしまう事があります。
これは良質な業者から見ると非常に危険なことです。
掃除してもらった結果、エアコンが故障するという事は本来ありえない事ですよね。
エアコンクリーニング、詐欺まがいの業者に引っかからないための対策
・料金が安すぎる場合は要注意
まともな業者はエアコンの汚れを徹底的に落とすことを目的と考え、手間暇惜しまずエアコンを一度分解してまで隅々まできれいにするので、数千円程度の安価で受けることはほとんどないかと思います。
安すぎる金額を安易に受け止めず、警戒する事を覚えておきましょう。
・作業時間を事前に確認する
「時間制限の壁」を回避する方法です。
事前に「時間制なのか」「時間制であれば、この料金で何時間作業してくれるのか」を確認してください。
1時間程度では、エアコンの汚れはほとんどは落とせない、と頭に入れておきましょう。
・エアコンクリーニングの業者が訪問販売にきてもすぐには依頼しない
悪質業者の中には相手の都合を考えずに訪問販売してくる業者もいます。
いいな、と思ってもすぐに依頼せず一旦帰ってもらうようにしましょう。
お年寄りはや一人暮らしの方は特に危険ですので、年配の方がいるご家庭や一人暮らしをしている方は注意をしてください。
・作業風景を見せてもらう
依頼した後のことになりますが、作業風景を見せてもらう事を徹底しましょう。
さすがに依頼主が見ている前ではずさんな作業はできない業者がほとんどかと思います。
長年お掃除をしてこなかったエアコン内部は、目を背けたくなるほど汚い場合がほとんどです。それをあえて見てもらうことで、
「今後はきちんと定期的に掃除しよう」
「フィルターもこまめにかえよう」
という気持ちを持ってもらいたいと考えている業者もあります。
まとめ
エアコン内部は複雑です。いくらこまめにお掃除していても、自分の力だけで完璧にキレイにすることはほぼ不可能に近いです。
年に1度はプロの業者に本格的なクリーニングを依頼することをおすすめしますが、今回はその際、“悪質業者に依頼しない為の対策”を記事にしてきました。
簡単に要点だけをまとめると
「安いエアコンクリーニングには落とし穴があるので警戒しましょう」ですね。
手法、対策をしっかり読んで自衛するようにしましょう。
また、業者に頼りきりになるのではなくできる範囲で日々のお手入れを自分自身でしっかり行ってください。
具体的に言うと、フィルターの掃除や定期的な交換、手がとどく範囲の掃除ですね。
日々の努力が、エアコンの寿命をぐんと延ばしてくれるのでこまめな掃除を行う事をおすすめします。
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